直線上に配置
      ★チェリスト プロ フリー Fさん 

≪ 真鍮、ハイブリッド(チタン入り真鍮)先端は真鍮≫
1)真鍮のエンドピンは先も良くとがっているし、とても綺麗なのでうれしいす。
 
早速つけてみました。 鉄よりもやわらかいのかちょっとしなりが大きいんですね。
音のほうは気のせいか中高音がクリアになったような気もします。 まだいろいろ違いを試すところまでいってないのではっきりは解りませんが、 とり
あえずマイナス面はまったくないようです。

 タングステンのピンも持っていますのでいろいろ試して楽しめそうです。(メール)
2)真鍮で出来たエンドピンを使ってみました。

まだ2日ぐらいですがなんだか良い感じです。

全体に音がクリアになったようで 中域から高音にかけては特に音の出が軽くなった

ようで爽快な感じです。

気のせいかもしれませんが、音のつながりが滑らかで響きが広がったように思います。

(中略)真鍮のピンは音の伸びとかやわらかさもあって気に入りました。

ちょっと材質のせいかピンのぐらつきが大きくて楽器が少し動くような気がするのが

気になりますが真鍮の渋い色も結構魅力的です。(FさんのHPより) 
3)ハイブリッドは使った感じはピンのしなりが少し減って(真鍮と比べて)楽器の

ふらつきがだいぶ納まりました。

音の感じは中高音域で少し真鍮独特のシャリシャリする感じが減ったようです。

材料のバランスとしてはチタンが少なかったのかどちらかというと真鍮のピンの特徴が

かなり強いままでした。

といって真鍮ピンのあの感じがなくなってしまっては意味がないのですが。

そのうちチタンをもう少し太くしたのをつくってみょうかな・・と考慮中です。

他の金属と合わせるとどうなるのかな なんて考えたりすると結構楽しいです。(HP)
 
★チェリスト ジャズ、プロ、東京、Oさん
≪ 真鍮、ハイブリッド(チタン入り真鍮)先端がチタンのものと真鍮のもの、
ハイブリッド(鉄入り真鍮)≫
今まで、チタン3種類、カーボン1種類とエンドピンを試してみましたが、最終的には

軟鉄のエンドピンに戻してました。チタンは発音が良くなるが音は固く薄くなりました。
カーボンはとても響くようになるので一番変化がわかりました。しかし、どうしても
音の荒さが気になりやめました。
結局、楽器の特性を素直に伝える軟鉄がよいという結論に最近たどりついたところで
した。
さて、真ちゅうのエンドピンの感想です。私の楽器は、イタリア、トリノのリナル

ディー作1886年製です。
この楽器にはとても相性が良く、低音高音ともに音に柔らかさと伸びがでてきました。

弾き心地がいままでで一番良いのでしばらくこれを使ってみようと思ってます。
仕事場と自分の生徒の楽器でいろいろ試してみましたが、真ちゅうのエンドピンは

相性に格差があるようです。(カーボンはどの楽器でも相当違いがでましたが)
価格の安い楽器(スズキとか)はかえってマイナスに働くときがありました。

しかし、驚くほど相性の良い楽器もありその人はすぐ購入すると言ってました。

(私もその一人でしたが)
不満と言うほどのものではないですが、1つだけ注文があります。
材質の特性かもしれませんが、8ミリのタイプだとエンドピンが柔らかすぎてエンド

ピンを長めに出す人は楽器が安定しません。

もう少し固くする方法はあるのでしょうか?もしあるのであれば、その方が良いと思います。
まだまだチェリストの中には「エンドピンごときで音が変わる」と思っている人は

少ないです。
見附さんのようにいろんなものを開発してくれる人がいればチェリストの認識も変わ

るでしょう。
・・・・・・≪真ちゅうより硬いものということで ハイブリッドのチタン入りと
鉄入りを購入頂きました。その後の感想です≫・・・・・・
一番感じの良い真ちゅうものが3種類と鉄のエンドピンを早速試しました。
1.鉄    2.真ちゅう   3.真ちゅうのチタン入り    4.真ちゅうの鉄入り
そしておもしろい結果がでました。
音の柔らかさは2,3,4,1の順でしたが  明るさでは4,1,3,2
音量では4,1,3,2、 音の通りかたでは4,3,2,1でした。
全体的には10人中10人が4が良いと言ってました。聞いていた人の感想では

1は問題外で
2,3はあまり優越の差がなく4はまるで別物のように聞こえたそうです。
弾いている手応えとしては1は楽器の持っている素直な音がでるが響きがなく結構

難しく感じました。
2は柔らかくいい感じで音がでるがちょっと低音が細くなるような気が。
3は音色もでてきている感じがするが今ひとつ音量がでていないような気が。
4は頼んだときにある程度音を想像していたのだが、結構思ったとおりでした。
鉄のしっかりした手応えが残り真ちゅうのやわらかさもある、しかも予想できなかった

プラスアルファが。上記に加えて音に伸びとつやがでるようになるのです。
真ちゅうの鉄入りは格段に良いです。僕はこのエンドピンがとても気に入りました。
これは自分の楽器(イタリア・トリノ 1886年製)でのリポートです
今後いろんな楽器で試してみたいと思います。
・・・・・・≪その後のメールです≫・・・・・・
昨日コンサートホールにて4人のチェリストで見附さんのハイブリットのエンドピン
チタン入りと鉄入りを試してみました。
以前の感想は、僕の仕事の内容がスタジオでのレコーディングが主なので広めのスタ
ジオの中でのものでした。
今回は3人とも在京オケの主席チェリストばかりで楽器もイタリアのオールドの名器

ばかりです。(チェルーティ、テヒラー、プラットナー、テストーレ)
結論から言いますとチタン入りのハイブリットのエンドピンが楽器の鳴り方を最大限に

引き出してくれるみたいです。
1200人収容のホールでしたが最後部まで音量が変わらず届きました。

これには4人ともびっくりしていました。
3人の楽器には鉄、チタン、カーボンと様々なエンドピンが付いていましたがどれも

ハイブリットのエンドピンの足元にも及びませんでした。
現在、わたしは先端がチタンのチタン入りハイブリッドを使ってます。 これが僕の楽器には一番合うみたいです。 ほかの人たちは先端が真鍮のハイブリッドが良いと皆喜んで使ってます。
たまにマイナス作用の楽器もありました。その楽器は1700年半ばのオールドで、 発音がとても良いので結構強めに調整してあり、ハイブリッドをつけると音が弱く 感じました。
 
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 ★   チェリスト 大阪 プロ オケ Tさん
≪カーボン、ハイブリッド(チタン入り真鍮)、ハイブリッド(タングステン入り真鍮)≫

私の使用しているチェロは1800年代のフランスのものです。弓は
E・Sartoryと
L・Bazinを使っています。
オーケストラでは主にBazinを使っています。
最初に3つを順に弾き比べてみた時の印象です。
まずカーボンですが 今までつけていたチタンと比べ音色が軽く 音の抜けが
よくなったような気がしました。しかし自分に感じられる楽器の鳴りというか
振動が少なく多少
物足りなさを感じました。

次にハイブリッド(チタン入り真鍮)ですが 芯のある引き締まった感じの音で
響きも豊かです。弾き応えも十分で 今までより50%位パーワーアップした
ように
感じました。

ハイブリッド(タングステン入り真鍮)は弾いた瞬間オオッ!と驚くほど違い
ました。
まず 弾き応えがものすごくパワフルに感じます。濃いというか、
密度の詰まった音で
しっかりと鳴ります。弦や楽器の振動の実感が特に低弦で
顕著に感じられます。

またデタッシェでの音の立ち上がりが格段に良くなったように思います。
私の楽器の
テールピースを掛ける線はタングステンを編んだものを使って
いるのですが その影響もあるかもしれません。

購入にあたって(チタン入り真鍮)と(タングステン入り真鍮)にしぼり
しばらくの間
オーケストラ、ソロ、室内楽と演奏会で使用してみました。
(タングステン入り真鍮)はオーケストラの中でもしっかりと鳴って入る
実感があり
フォルテで弾きまくるときなどは 鳴りすぎて不安になる
ほどです。また高音での
速いデタッシェなどは パキパキ・カリカリと
とてもはっきりとしたレスポンスです。
室内楽では(編成やメンバー
にもよるでしょうが)何だか自分の音だけがちょっと
ストレートで
濃すぎるかな?という気になってしまいました。またこれは多分気のせい

だとは思うのですが なぜか弓の吸いつきが良くなったように思われました。
これは
普通に考えればよいことなのかもしれませんが 様々な音の
キャラクターを出したい
ときには 例えばふんわり軽く響かせたい
ときなどに ある程度音色が限定されてしまう
ような気が私はして
しまいます。ただどんな条件の場でもしっかりと鳴っている実感が

あるので 響きの良くないホールなどでも気にせず 普段通りの精神
状態で弾けるのでは
ないかと思われます。

さて購入を決めた(チタン入り真鍮)ですが これは(タングステン
入り真鍮)ほどでも
ないものの かなり弾き応えがあります。
しかも音色が明るく、自然に鳴り一人で弾いていると部屋全体が
響きに包まれるよ
うな感じがします。
音色の変化も付け易く ボーイングのコントロールがラクな気がしています。
様々なタイプの本番を多くやっていると
楽器の扱いやすさ、いろいろな
対応のし易さというのは大変重要なことなのです。

(チタン入り真鍮)のエンドピンはその意味でも自然に不安無く弾く
ことができ、私は
気に入っています。


ご感想をお寄せ下さった方々にはこの場をお借りしてお礼申しあげます。

チェロのエンドピンご購入者の感想のページ
  文字サイズは中でご覧ください。

★チェリスト 東京 アマチュア Nさん ≪ハイブリッド(チタン入り真鍮)≫

1900年の始めのドイツ製チェロをアマチュアオーケストラで弾いております。
かねてより音量が乏しいためにいろいろと弦や部品を交換したりして試して
おりました。
これまでにエンドピンは タングステンおよびチタンを使用
しており ここしばらくは
低音の響きの良いタングステンを使っておりまし
た。
団内で4人のチェロアンサンブルを組んで 練習を録音したところ 
自分の音だけが
どうも遠くの方から聞こえてくる感じで 音量がやはり乏し
いことが判明しました。
そうしているうちに タングステンのピンを出しっ
ぱなしにしていたところに エンドピン板(ピンを刺すためのT字型の板)
が倒れて当たっただけでポッキリと折れてしまったこともあり知人に無期限で
貸していたチタンを急遽戻してもらいました。以下に両者の
違いを記します。
1)タングステン
とても重くてしかも高い(48000円の定価)。オケの練習で自分の弾いている
音がとても
よく聞こえ 音程が違うのがよくわかり 音程がとても気になる。
低音(C線)は結構響いていたが A線の音はあまり大きくない。特に
ハイポジション
の音質は1枚皮をかぶせたような音がする(音量が出ず、
暗い音色)音量は出るようだが 右手にかなり圧力を加えないと鳴らない感じ。

持ち運びが重くてとても疲れる。いとも簡単に折れるので とても気を遣う。
高価なわりにはコストパフォーマンスはかなり低い。ピンを出し入れする
のに「ガチャガチャ」とものすごい音がするので その度まわりの目を気にしてし
まう。

2)チタン
とても軽いため楽器の持ち運びが楽。しかしビブラートをかけると楽器が
ものすごく揺れ動く。タングステンの最重量からいきなり最軽量に交換する
と低音がぜんぜん鳴ってない感じA線の音は タングステンよりはっきり
したが DGC線はいずれも音の響きが身体に伝わってこないため妙にた
よりない。まるで低音が出なくなったような錯覚を起こす。(タングステン
が低音を響かせていたのかもしれない)
木でできた楽器など 所詮は音量
などさほど変わらないものだ、とわりきっていたところに 見附さんのHP
を発見。すぐにハイブリッドチタン入り真鍮
(先端は真鍮)を注文しました。
早速オーケストラの練習のときお披露目をしました。

外見 金色でとても目立ち、恥ずかしいです。先端がとがりすぎるくらい
とがっていて怖いです。

重量 チタン同様とても軽いので 楽器が運びやすい。
音量 残念ながら「前と比べて大変出るようになった」とは思えないが
 タングステン
あるいはチタンと比べると 音がハッキリと出るように
なった感じがした。

音質 非常に明るい音になった。高音がはっきりすると反比例して低音が
響かなかったが
ハイブリッドでは 高低両方の音がはっきりした明るい音に
なった。正直言ってこれ
までタングステン、チタンともあまり際立った
成果が認められなかったので ハイブリッドも同じと思っていたが 
上記のように 音量はともかく音質については 素人の私にも
わかる
ほどはっきりと変化が認められた。ことに これまで「エンドピンに
よってそんなに音が変わる訳がない」と主張していた同僚から音が
変わった(「よく響くようになった」
「明るい音になった」)と言われ
た為 第三者が聞いても ハッキリ音質が変わったということは明らか
である。

弾き具合 タングステンだと弾くのに力がいる感じ。またチタンも
中低音が出ないため
余計な圧力が右手にかかる。ハイブリッドだと 
右手が楽になり 自然に音が出るように
なった。私の楽器はもともと
軽いが 昔からよく「軽い楽器は 自分の周囲には大きな音が出ている
ように感じられるが 遠くまでは音が通らない。逆に重い楽器は近くで
は音が全然出ていないように感じられるが ホールの遠くまで音が通る。
」というようなことを聞いたことが度々あったが 自分の楽器は前者で
あると思っていた。だから リハ録音を聞いて音量が出ていると勘違い
したまま本番を迎え 本番録音では音が聞こえなかったということが
よくあった。
音量を引き出すために楽器屋さんに相談し 魂柱や駒を
替え エンドピンを替え、テールピースをフェルナンブコに替え、
テールガットもタングステンに替えるなどしたが 結局
目立った変化が
あったのはタングステンのエンドピンだけでした。しかし軽い楽器に
重い部品をとりつけるのは逆効果ではないか(重いエンドピンは響き
を押さえてしまうのでは
ないか)と思い エンドピンをチタンに交換 
またはテールピースはプラスチックに戻しました。そして今回のハイブ
リッドエンドピンへの交換に及びました。

楽器の鳴りがよくなり 楽器をもっともっと弾きたい という気持ちが
わきでてくるようになりました。見附さんからは 私のチェロに対する
可能性と夢を与えてくださいました。

これは嘘偽りない事実です。どうもありがとうございました。

    ★チェリスト  茨城県  アマチュア  Yさん
≪ハイブリッド(チタン入り真鍮)、ハイブリッド(タングステン入り真鍮)、カーボン≫

<チタン入り真鍮>
・中低音にパワーがあり、高音もつやと響きのある音になる。
・それでいて弾き応えは、鉄よりも楽で軽く、発音特性もよく、
 音色の変化もつけやすい。
・音域全体にわたって、自然な響きが増えるので、音のつながりがよくなり、
 どのようなフレーズも弾き易くなる。
・中低音は、音が太くなり、響きも増すが、弾き心地は重くないので、自然に
 弾ける。
・高音については、特にハイポジションで駒に近づいていっても、苦もなく
 きれいで通りのよい音が滑らかに持続する。
・このエンドピンはオールマイティーに使えそうです。

<タングステン入り真鍮>
・全弦ともに重量感のある、太く、強い音になる。
 (チタン入り真鍮をさらにパワーアップしたイメージ)。
・発音特性も鉄に比べるとはるかによく、音がでなかったり、かすれたりする
 ようなことはない(チタン入り真鍮と比べて決して遜色はない)。
・響きは、中低音はチタン入り真鍮よりも、重く強くなる。しかし高音は、
 確かに音は強くなり、音量もチタンよりも大きいと思うが、一方で、伸びや
 かさと輝かしさの点でチタン入り真鍮に一歩を譲る。(鉄よりはよい)。
・音質について補足的に書くと、音域全般にわたって、非常に音が太くなり、
 音量・響きが増すことは確かなのですが、その反面で音が直線的になり、
 響きの柔らかさやふくよかさが失われるように感じます。
 響き自体が無くなるわけではなく、むしろ音や響きのつながりも
 チタン入り真鍮よりもよいように感じる時もあるのですが、
 響きの性質が、チェロの胴体の木が鳴るやわらかい響きよりというよりは、
 よくひびく金属をチェロの胴体の中で強打したようなイメージの響きになり
 ます。
 (わかりにくい表現ですみません。甘美に鳴るというよりは、ビンビンゴンゴン
 鳴るという感じです)
・弾き心地は、右手・左手とも重いので、曲や演奏時間によっては(私の場合は
 2時間 も弾いていると)他のエンドピンと比べてかなり弾き疲れがする。
 (音がかすれたり出なかったりすることはないが、体感としてその分両手の
 エネルギー が多量に奪われてゆくような感じです)
・このエンドピンは、(長時間続けて演奏しなければ)容易に強く大きい音が
 出せるので、この点が捨てがたく、重厚な曲や、ピアノなど音の大きい楽器の
 音に埋もれたくない時などに使うつもりです。コンチェルトにもよいと思います。
 <カーボン>
・音が典雅で、チェロの木の柔らかい響きを生かした鳴り方がする。
 (チェロのエンドピンを抜いていしまって演奏したときと似た感じの音に
 なる。)
・特にA線は柔らかく美しい響きになる。
・D線以下も、柔らかく滑らかな音になる。
 中低音域での重量感と強さは、上記ハイブリット2点よりも劣るが、
 駒そばで弾けばそれなりの太い音は出る。
・右手・左手とも全弦ともに非常に軽やかで楽になる。
 ただし、中低音域でボウイングが滑らかでないときは、粗い音(中身の
 ない大きい音)がすることがある。
・このエンドピンは、A線主体のメロディックな小品や、柔らかな音、軽やかな音を
 出したい曲などに使おうと思います。
 
最後に、見附様に御礼を申し述べます。
私はアマチュアとして20数年チェロを弾いてきて、楽器はドイツ製量産品
(40万円クラス)をずっと使っており、最近イタリア新作を購入しました。
そこでわかったのは楽器(の値段)によってあまりにも発音特性が違うという
ことです。これまで、D線やG線で多少動きのあるフレーズを弾くと、音が
かすれたり潰れたりして満足に音が出ないのは腕前のせいだとばかり思っ
ていましたが、それは違うことが分かりました。もちろん技術のよしあしは
あるのでしょうが、楽器の響きの特性が大きく技術を制約していることを
知りました。今回見附様のエンドピンを色々試し、以前使っていた鳴り
にくい楽器でもかなり容易に音を「普通に出せる」状態に近づけられる事が
分かりました。鳴りにくい楽器で日々格闘していた頃にこのエンドピンに
出会っていたら(チタン入り真鍮、カーボンなど)、どれほど沢山のフレーズ
を容易に弾けていただろう、と思います。アマチュアの場合、長年弾いて
いる人は思い切ってそれなりの楽器を手に入れるケースも多いようですが、
そうでない大半の場合は、決して高価ではない鳴りにくい楽器で日々格闘
していると思います。見附様のエンドピンは、このようなアマチュアにとっても
非常に大きな福音だと思います。エンドピンによって、従来弾けなかった
パッセージが弾けるようになる、ということが、マチュアで楽器の響きで
苦労している人では大いにあると思うからです。
今回のエンドピン、ありがとうございました。
     ★チェリスト プロ 大学教官 Uさん 
≪チタン入り真鍮 (先端真鍮、チタン) ・タングステン入り真鍮・
チタン入りカーボン・カーボン入り真鍮・≫




私はエンドピンの効果はそれなりに感じていましたが、多少音色が変わるくらいだと認識していました。今回のホールなどの広い所での試奏で、楽器に対する印象が変わるくらいの効果が認められ、正直驚いております。購入にあたって、5本も貸してくださり、稀有な体験をさせていただいた見附氏に非常に感謝しております。
それでは使った順に簡単な感想を述べます。楽器はフランスの1881年製作のミルモン、エンドピンは現在、カーボンを使用しています。試奏場所は、常に練習している20畳ほどの広さのデッドな部屋と1000人収容のデッドなホールです。
 
カーボン入りチタン
カーボンのエンドピンと比較すると、カーボンのドライで明るい音色に、当たり前な表現ですが、金属的軽量硬質な音色がプラスされた感じです。
  
カーボン入り真鍮
真鍮の音の特質は、柔らかさと適度な重みだと感じました。カーボンのドライで軽い性質と真鍮の柔らかさと重さが相殺している感じがして、相性があまりよくないように思いました。
 
チタン入り真鍮     
音に伸びがあり、適度に重さがあります。先端が違うだけでも印象が大分変わります。先端真鍮はより柔らかい感覚、トータルバランスがよく、音色も自然です。先端チタンは、先端真鍮と比較すると、音がまっすぐで、若干硬めに感じました。
     
タングステン入り真鍮   
ホールで聴くと、他とは別格のように聴こえます。一番チェロらしい音のように感じられました。密度が高い音で、音がかたまりとして聴こえてきます。しかし音の伸びは、チタン入り真鍮(先端真鍮)などと比べると少ないように思いました。    
 
ホールで、人に弾かせて聴いた印象では、6本(私のカーボンを含む)はそれぞれまったく傾向が違って聴こえましたが、その中では、カーボン、チタン入り真鍮(先端真鍮)、タングステン入り真鍮(順不同)の3本が、それぞれによかったと思いました。カーボンと金属とのハイブリッドは、両者の質が違いすぎるのか、あまり相性がよくないように感じました。金属同士のハイブリッドはそれぞれの特質が溶け合って聴こえてくるのか、よりよいように感じました。
3本にしぼって弾くと、カーボンを弾いているときは、他2本の重さや押し出しが欲しくなり、チタン入り真鍮を弾いていると、タングステン入り真鍮のパワーが欲しくなり、タングステン入り真鍮を弾いていると、他の2本のような音の伸びが欲しくなります。欲を言うときりがないようです。
以上、6本のエンドピンの試奏での感想でした。

注意:タングステンが入っているエンドピン(特に10ミリ)は、非常に重くなりますので、楽器にとって負担となります。扱いに気をつけないと楽器を傷める可能性があります。私は弾くときだけ装着して、それ以外の時ははずしています(横にして置くときも)。
特注エンドピンの感想を述べたいと思います。
前回利用したホールで、カーボンとともに弾いてみて、同じように人に弾かせて聴いてみました。
 
まず仕上げの見事さに感心いたしました。
音のほうですが、特注の組み合わせは狙い通りで、真鍮チタンの音の伸びと、真鍮タングステンのパワーを足して2で割ったような印象です。組み合わせはとりあえず成功ではないかと思いました。
両者の丁度中間に位置するエンドピンだと思いますので、真鍮チタンが好みで、よりパワーが欲しい人、もしくは真鍮タングステンが好みで、より音の伸びが欲しかった人は試して見るのもよいかと思います。しかし、それぞれの特性である、音の伸び、パワーはマイルドになります。
万人にすすめられるかというと、気になる点はあります。
真鍮タングステンと特注を弾いてみて思ったことは、タングステンには、突っ張ったような、楽器の振動になじまない性格があるということです(それがまた、音に存在感を与えているのですが)。自然な、開放的な響きが好きな人には、おそらく違和感があると思います。特注は、真鍮タングステンより違和感は少ないと思いましたが、おそらく、タングステンが入っている限り、その違和感はなくならないと思います。この点を了承していないと、よいと思うが好きになれない、と思う人はいると思います。
以上の感想は、すべて10ミリのエンドピンのものです。
 
チェリスト 東京 プロ オケ Mさん 
◎≪ 真鍮、カーボン 、ハイブリッド(チタン入り真鍮)先端真鍮、
ハイブリッド(タングステン入り真鍮)≫
1)真鍮とカーボンを ざっと使ってみての私個人の感想としては、想像していた以上

にカーボンのものは発音が良く且つパワーも不足しないので、しばらく続けて使って

みようかと思っています。

真鍮の方はほぼ期待通りで低音があまり得意でない私のサブの楽器は特に音の厚みが

増したような感じです。
2)私は1週間半ほどカーボンのものを使った後に、(オケ中で弾く)ソロのある公演

に備えて真鍮のエンドピンに切り替え、現在に至っております。
私の楽器と真鍮のエンドピンは相性が良いようで、遠くで聴いて貰ったところ以前より

パワーが出るようになったようです。

低音はさることながら、高音も良く響くようになり(共鳴音が多くなった感じです)、

とてもラクに音が出ます。

と言うことで、ここ1ヶ月ほどずっと真鍮のエンドピンを付けっ放しです。
カーボンのエンドピンは、その後にお世話になった代表○○他 数名の間でブレイク中

でして、特に軽い音色が欲しい曲(ハイドンなど)の時はわざわざ持参して付け替えて

使っている者もいます。

また、移動公演の際に各ホールで何度か試してみましたが、床の材質のせいで音が詰

まってしまうようなケースの時にカーボンのエンドピンを付けると随分状況が改善され

るようでした。

私の場合、前回も書きましたがそれまで時々感じていたパワー不足がなくなり、

自分自身も慣れてきたせいか、かなりラクに弾けるようになりました。


(パワーが増すと同時にかなり幅広い音になったようです)

カーボンの方は今サブの楽器につけてあり、持ち運びが楽なうえに発音が軽い感じに

なり、手応えのある(笑)楽器だったのですが、随分弾きやすくなりました。

パワーの面では真鍮にかなわない面もありますが、これはこれで使いやすく、

とても気に入っています。
 ◎その後≪ハイブリッド(チタン入り真鍮)、ハイブリッド(タングステン
入り真鍮)≫
3)チタン入りの方はチタンの特性の発音の良さと、真鍮の響きの多さがよく活かされ

ている様で軽い感じで豊かな音が出るという印象です。


私の楽器ではチタンだけのエンドピンではちょっと音が薄すぎてかえってならそうと

思って
力んでしまうのですが、これなら無理なく鳴らせそうです。

タングステン入りの方は、ものすごいパワーでもともとの楽器の音量の倍ぐらい鳴って

いる印象。でも、楽器を鳴らす際の手応えも重く、体力が要りそうな感じがします。


タングステン100%というエンドピンを試したことがありますが、


それよりも今回見附様に送っていただいた真鍮+タングステンの方が、実用的に思い

ます(重量的にも、鳴らし易さにおいても)。

4)今日も広いところで試してみたのですが、確かに真鍮だけのものよりパワーアップ

している感はあります。

ハイブリッドのものを使ったあとに真鍮のエンドピンをつけてみると少し音が湿って

いる気がしてしまいますね(笑)


チタンとのハイブリッドの方は、オールマイティーな感じがします。


音の立ち上がりが良く晴れやかな音色。それでいて豊かさも同居しているというのが

良いですね。

タングステンの方はもの凄くパワフルで太く芯のしっかりした音が出ますがその個性が

強力なだけに曲を選びそうです。

あと、同じオケの○○さんと話していたのですが、タングステンのものは楽器につけて

 ちょっと弦をはじいてみただけで楽器の反応の違いがわかります。これは驚きでした。

(ちなみに私も○○さんもイタリアの楽器を使用しています。)

  

≪特注品 (タングステン+チタン+真鍮)  中心にタングステン、
次に真鍮、次にチタン、外側が真鍮の4重構造≫10ミリ

★ベイシストの感想の
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長谷部氏モデルの鉄入り真鍮(先まで鉄)ですが、とにかく弾きやすい。
この自分の手元での扱いやすい感じは秀逸だと思います。
音の方は、指向性が強い感じで、ホール2階などの方向(楽器が向いている方向
ですね)にはくっきり芯が太く聞こえます。
が、楽器の向きから外れた場所では明らかにこちらに音が向かってきていない
という感じがして、少しぼやけた印象です。
もう1本の鉄入り真鍮はその特徴が少し減った感じ(やはり真鍮に近いですね)で
少々パワー不足にも感じる面がありました。

予想外(失礼)に良かったのがカーボン入り真鍮で、これは指向性が強くなく、
距離や方向にあまり関係なく自然に音が広がる感じです。
ただし、弾いた感じの手応えが薄く(ラクに鳴ってしまうからだと思いますが)
手元で少し頑張り過ぎてしまう傾向があるみたいで、この辺りは演奏者の慣れが
必要だと思いました。

ということで、大ホールなどではっきりと遠くに音を飛ばしたい場合は
長谷部氏モデルが良いと思いますが、反響板も無いような場所で鳴らすには
カーボン入り真鍮が最適かな・・・という感想です。

上記の弾き比べの時に以前購入したチタン入り真鍮とタングステン入り真鍮を
持参したのですが、タングステン入りのものは床との相性が今ひとつみたいで
近くでは爆音が鳴ったものの少し離れるとすぐに音が届かなくなり(これも指向性が
強いですね)、チタン入りのものはカーボン入りと似た傾向でよく鳴ってくれました。
カーボン入りよりもチタン入りの方が弾き応えはあるので、こちらの方が若干
扱いやすいかと思います。

チェリスト  東京  プロ オケ  Mさん
≪鉄入り真鍮(先端まで鉄) ・ 鉄入り真鍮(先端真鍮) ・ カーボン入り真鍮≫

・・・少し間がありますが続きます。

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